No.27 97/6/21 救急処置


前回の同報メール「救急病院」 を受けて、NTTの加茂さんから返信をいただきました。大きな教訓を含んでいると思いましたので、ご紹介します。
さらに、オリジナルのメールとこの加茂さんのメールを転載していただいた方がお二人あって、この問題を考えていただいたようです。その結果、加茂さんから補足のメールも来ましたので、それも併せて転載します。

子供が何か飲み込んだときの処置も、すぐに吐かせるケース、水を大量に飲ませるケース、様子をみるケースというように飲み込んだものと量で違ってくるそうで、私の妻はそういう記事をすぐ取り出せるように置いています。でも、いろんな状況を判断して適切な処置をするにはやはりプロのアドバイスが必要だとよくわかりました。
これは人間の仕事であり、難しいシステムは不要です。
単純な電話のシステムで、例えば、

これだけのことで、相当の応急処置はできるのではないでしょうか。これは全国に1つあればいいわけですし、医師は自宅で対応できるでしょうから、コスト的にもわずかなものだと思います。

----------加茂さんからの最初の返信----------
前田さん
NTTの加茂です。ご無沙汰しております。

「救急病院」拝読いたしました。その2歳のお子さんは大丈夫なのでしょうか?大したことなければ良いのですが。

「救急病院」というからには、「そこに行けば何とかなる」と私も思っておりました。「専門ではないので」という言葉は、一般的な商品を扱うお店では許せる気がしますが、命をあつかう病院でも使ってるのですか。納得がいきませんね。無責任な処置ができないというのもわからないではないですが、だとすれば何のための「救急」という看板なのでしょう。

火傷の際「医師に診てもらうより、まず応急処置」を痛感したTV番組を先日見ました。それは実話で、子供の服にガスコンロの火が燃え移ってしまい、その子が全身火傷を負ってしまったというものでした。

体の皮膚の「危険値」を超える広さの火傷を負ってしまい手後れと思われたところを、緊急出動したレスキュー隊員がとっさの判断で黒いゴミ袋を体中に貼り付けたのだそうです。水で冷やすのが当然と思いきや、それだけの皮膚が焼けてしまうと今度は逆に体熱が逃げるのを防がねばならないのだそうです。これは素人ではできない判断だと思いました。

その子を診た医師も「黒いゴミ袋による応急処置がなかったら、命は無かっただろう」と言ってました。その子は皮膚に跡が残っているとはいえ回復し、元気に生活する姿が映し出されていました。

NTTも遠隔医療等の推進に躍起になっていますが、その前の段階... 緊急時の情報提供手段の改善を忘れてはならないなと思いました。やはり専門的なことはわからなくとも、何かしらのアドバイスをしてもらえるオールラウンドな受付があるべきですし、それをうまくサポートするシステムの必要性を感じました。

でもやはり頼りになるのは身近の専門家ですね。私も近所づきあいを大切にせねば...。

ではでは。

----------加茂さんからの補足のメール----------
京増 様
(Cc:前田様、久米様)
加茂でございます。わざわざメールを下さりありがとうございました。返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。

>先日の応急処置のお話で、レスキュー隊が黒いゴミ袋で子供を火傷から
>救ったというお話でした。早速、質問が来ました。このケースはかなり
>時間が立っていたんではないかという質問なんです。お判りでしたら教
>えて下さい。 説明が不足しました。

申し訳ございせん。改めて読み直してみますと、やけど直後にゴミ袋を貼り付けたような誤解を招く書き方でありました。反省しております。

「時間がたっていた」のは事実だと思います。

理由を考えてみますと...

やけど発生から黒ビニール袋による処置までの時間については記憶に残っていないのですが、再現フィルムを見た限りの私の想像では、10分以上1時間未満くらい...かと思われます。

1次措置としては「冷やす」のが正しいと思いますし、体の一部でなく全身となると、私はとにかく冷やし続けることが正解だと思っていました。しかし「体の何%以上の皮膚をやけどすると、それだけで生命にかかわる」という基準があるらしく、この子の場合はその基準値を超えてしまい、体熱が逃げる一方になっていたとのことでした。

それを防ぐ方法はいろいろあるようなのですが、担当医師は「このレスキュー隊員による『黒ビニール袋による体熱保護』が命を救ったポイント」と語っていました。毛布でも新聞紙でもなく「黒ビニール袋」だったことが良かったのだそうです(理由はよくわからないのですが、通気性・温度吸収の問題でしょうか)。

久米さんメール内の佐久間さんのメールを拝読して、救急の場における様々な変数の存在を教わりました。今回のレスキュー隊員が、その子のやけどの状況は?体の皮膚の何%が損傷しているか?体温はどうか?1次措置はどこまでされたか?病院までの距離・時間は?対応できる医師は?等をふまえ、誰も想像できないような「黒ビニール袋処置」を瞬時に判断し、一人の生命を救ったところに、私は感動してしまいました(ヘリコプターの出動もその隊員の判断だったのかもしれません)。

番組中、そのレスキュー隊員がインタビューに答えていたのですが、黒ビニール袋は「とっさに思いついた」とのことでした。簡単に答えてらっしゃいましたが、その方は様々な経験から多くの蓄積をされていたのだと思います。

以上、かすかな記憶を辿っての拙文ですが、質問された方への京増さんのお返事にご利用下さい。誤解を招きましたことを深くお詫び申し上げます。(前田さん、久米さんの同報メールにもご迷惑かけました。申し訳ありません。誤解を招かないよう、必要に応じてこのメールを転送いただいて構いません。よろしくお願いいたします。)

ご指摘をありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

ではでは。

PS
@この番組は確か日本テレビの制作で、ここ2ヶ月以内に放映されていたも のです。「奇跡の生還」「仰天事象」等を集めた特番でした。
A私の同報メールでも医療関連の反響は大きいのですが、その中で来週「厚 生省電子カルテ研究発表会がある」という情報を得ましたので、お知らせ いたします。(入場自由だそうです。NTTも数人参加させます)
・日時 6月24日 午後1時開場 午後1時半より午後4時半まで
・会場 野口英世記念会館大ホール(JR千駄ヶ谷駅より徒歩7分)
〒160 東京都新宿区大京町26番地 TEL:03-3357-0741
・入場 自由・無料(特に登録や受付はなし。300人収容の会場)

□加茂洋一(Youichi Kamo)
■NTTマルチメディアビジネス開発部
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          前田 慎一
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