No.24 97/3/14 インターネット上のリンクのルール


「インターネットは時間と空間の距離を越える4次元空間」という言い方をする人もいます。世界中の情報資源にアクセスするシナリオ(リンク)を簡単に作ることができることは、インターネットがこれだけもてはやされる重要な要因でしょう。

この仕組み、つまりWWW(ホームページ)のリンクの仕組みのありかた、ルールを問う重大な裁判が起こっています。電子メール新聞[PC WEEK WIRE 1997.02.27]によると「ワシントンポスト,タイムズ,CNN,タイムズミラー,ダウジョーンズ,そしてロイターなど出版界の大御所が,たった5人で運営されているフェニックスのWebサイトを相手取って起こした訴訟」です。

トータルニュース
http://totalnews.com/

このホームページはニュースを提供している各社のホームページへのリンクを集めたものです。問題になったのは、そこに広告を掲載していたことのようです。(私がそのページを見たときの広告主はDECやAT&Tといった大手企業でした。)
しかも問題となったのは、リンクをクリックするとリンクの先のホームページが全面に表示されず、元のトータルニュースのホームページの枠が残ったまま表示される形になっていることでした。(ブラウザのフォームという機能)つまり、額に入った絵のような形でニュースのホームページが表示され、額の部分にトータルニュースというロゴや広告が入っているわけです。

従来インターネット上でホームページにリンクを張ることは、著作権侵害とは考えられていませんでした。だからこそ、多くのリンクが張られ、ネットサーフィンと呼ばれるように次々と関連するホームページを見ることができています。人気のホームページでは、いちいちリンクを張ることに許可の電子メールをもらったら、手間がかかるし、一般的には多くの人にアクセスしてもらいたいからこそ、ホームページを開くのでリンクを張ることは自由にしていいというのが、現在のところの自然発生的な合意のように思います。

一方、リンクを張るときは断るのがルールだという考え方もあります。特にホームページの一部にリンクするのは、コンテンツの盗用に近いとも言えると思います。

私は、今回のケースでは、ホームページ全体へのリンクであり、これを禁止すべきではないと思います。情報のありかという貴重な情報を提供しているホームページですから、その価値を認めてあげたいとも思います。人はその価値に対して広告を見るという代償を払っていると考えられます。

ただし、これは誰でもでき、あまり差別化できないので、いつまで広告を取れるほど使われるかは疑問です。もっとも知名度では最初に有名になったところが有利ですから、ニュースサイトへのリンクページというアイデアは酬いられることでしょう。うがった見方をすると、今回の裁判で知名度を上げる結果になるトータルニュースが一番得をするのかも知れません。(実際私もこの裁判のニュースで初めて知った)

     ☆アンドロメテック☆
          前田 慎一
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