No.10 96/5/23 サンマルクの情報システム


ベーカリーレストラン サンマルクというレストランチェーンをご存知でしょうか?
ファミリーレストランに比べると少々高め(ファミリーレストランの客単価が1000円程度に対して、1700〜1800円)ですが、店の造り、料理、サービス、全て従来のファミリーレストランより優れていて、気に入っているお店です。
名前の通り、パンは充実していて、時々店員が回って配ってくれます。
初めて行ったときに、「今パンが焼けました」と持ってきてくれたのですが、そのおいしいこと! これが同じパンかと疑うほどで、感動しました。

いつも順番待ちがあるほど混んでいて、上手い経営をしているんだろうと思っていたのですが、日経情報ストラテジーの96/6月号に情報化の進んでいる会社として紹介されていました。

驚いたのは、業績の優秀さと、成長のスピードです。
従業員64人で売り上げ40億円、経常利益8億4000万円、店舗は87店(うち直営店8店)。
1989年創業で、6年後の95年には株式公開したということです。

そして、この急成長を支えているのが情報システムだというのです。
具体的には、

1.シュミレーションで経営指導

フランチャイズ(FC)店を月1回チェックするスーパーバイザーにノートPCを持たせ、チェックシートに従って評価を入力する。
この評価の際に、本社のサーバーに接続して、データベースから前日までの時間別、メニュー別売り上げなどの情報を時系列で見ることができる。
他店舗との比較もできる。これらを元に経営指導を行なう。

2.電子会議で重要情報を共有

調理器具の故障の対処など重要情報が共有できる。出張の多い担当者との連絡がスムースになる。
このため、顔を合わせる会議は月1回だけ。

3.地図情報システムにより出店時の初年度売り上げの予測

地図情報にこれまでの店舗データを蓄積し、立地による初年度の売り上げを10%の誤差で予測できる。

これらのシステムを自社開発しているそうです。
これら情報化が小さな本社を実現し、そのために急成長が可能になっているということでしょう。
ユニークな商品やアイデアが一番重要ですが、情報システムは事業のサポートをする重要なアイテムだということがわかる事例です。

私はこれまでソフトウェアの開発をしてきましたが、最近ソフトウェア自体を売るのではなく、ユニークな情報システムを武器に物やサービスを売るような事業をしたいという願望が沸いてきました。自分自身がユーザなら、システムも入れ込んで作ることができることでしょう。

前田 慎一(KFD00622@niftyserve.or.jp)



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