うちの近所で非常に評判のいいサービスを行っている、ジャネットという会社があります。ネットといってもインターネットではありません。
横浜市で、シャンプー、歯磨き、洗剤など衛生製品を中心にした日用雑貨を宅配する通信販売会社です。このサービスを妻が友人から教えてもらって使うようになり、そしてまた、別の友人に教えると全員が使うようになります。
この会社の受けがいい理由は2つあります。
1つは、スピーディに宅配してくれることです。電話一本で、1品から、翌日、夜8時まで、しかも無料で宅配してくれます。
うちのように、子供がいて、車を使わない主婦は、紙おむつやティッシュなどかさばるものや、洗剤、シャンプーなど重いものを買うのは、なかなか大変です。子供がいると車で買い物をする主婦でも、駐車場から部屋まで運ぶことさえ、できれば避けたいものです。
また、狭い住宅事情では、買い置きをするスペースもばかになりません。
もう1つは安いことです。どの商品も、スーパーなどで安売りのときの価格と同等かむしろ安い位です。
あまりに安いので経営が成り立つのか心配な位でした。
多分、長期保存がきくもので、売れ筋のナショナルブランドに商品数を絞り込み、大量仕入れをすることで仕入れ値を抑えているのだろうと推測していました。
ところが、このサービスが3月末頃ストップしてしまいました。
コンピュータの故障により5月まで休業するというのです。
コンピュータの故障でそんなに長期間休業というのは、常識的に考えにくいので、経営的に破綻しかかっているのかも知れません。
もしそうだとするとその原因としては、やはり配送コストが高いことだと思われます。
宅配の場合は、家から家の移動時間がコストのかなり大きな時間を占めると思いますので、対象地域のシュアを大きくすることが最も重要でしょう。口コミはコストパフォーマンスは高いけれど、急速にシュアを上げるのは難しく、この場合は不十分なのではないでしょうか。
先日、引越しのサカイの田島憲一郎会長の講演を聞きましたが、あのCMは「最小の費用で最大の効果」だけでなく、その電波の届く範囲に集中して出店することで、1店当たりの広告コストを非常に低く抑えているということでした。
とはいえ、このような身近なサービスでも、工夫次第で新興勢力が大きな支持を得ることができるということを知ったことは、大変励みになりました。知恵を絞り続けることが、経営なのだと思いました。
それにしても便利なサービスは、すぐに空気のようになってしまうもので、その有難さはなくなって初めてわかるようです。妻は、「重い思いをして、ティッシュ(5箱)を70円も高くスーパーで買うはめになった。」とぼやいています。
前田 慎一(KFD00622@niftyserve.or.jp)
