情報を発信するとき、用意して待っていてもなかなか見てもらえない。
1人1人の環境に強制的に情報を送り込むことが、最も有効だ。と以前から思っていました。
このメールにしても、「サーバに週1度登録しますから、見てください。」と言ってもほとんど見てはいただけないでしょう。
少し前になりますが、日経ビジネスの1996年3月11日号のP.136に「個客マーケティングに斬新さ 「いたずら者」のひらめきで速攻」というタイトルでハイパーネット社長の板倉雄一郎氏の記事が載っていました。
この会社の新サービス「ハイパーシステム」は、まさに「情報の強制送付」を事業化し、マーケティング手段を売るサービスだと思います。
「ハイパーシステム」とは、
・通常インターネットに接続するには、プロバイダーに接続料を支払うが、「ハイパーシステム」の利用者はこれが無料になる。
・その代わり、インターネットに接続している時には、画面の一部に広告が表示される。広告は1分程度で別の内容に変わる。
・画面はHTMLで作られており、商品の写真や、詳細資料請求などのボタンが付く。
・ユーザ加入時にアンケートを実施し、広告は広告主の指定した属性のユーザのみに流す。
・広告主はユーザ1人1件当たり30〜50円程度の広告料を支払う。
このシステムは、インターネットを商用に使う方法として、素晴らしいアイデアだと思います。大手企業に真似される可能性はあるでしょうが、一世風靡するのではないでしょうか。
ただ、いかに差別化するかが難しいところでしょう。
テレビも強制的に広告を送り込んでくる点では似ていますが、番組の内容で差別化することができます。
ところが、このサービスでは、差別化はユーザの選別方法くらいですから、それ以外にどのように魅力を付加していくかが課題になると思いました。
接続料が無料になるだけでなく、逆に金をもらえるというような安売り競争になると苦しいですからね。
また、情報を送り込むサービスとして、久米繊維工業の久米社長から教えていただいたものも面白いので、紹介しておきます。
----------------久米さんのメールからの引用始め-----------------------
96/03/28
当社担当SEのFJT市橋さんから、かしこいホームページについての返信メールをいただいた。ご興味おありの方はご一見を(賑わっているせいか?画面にこりすぎているせいかちょっと重くて遅いですが)
ここでのキーワードは受け身でいられるということだと思う。毎回毎回探すのは気力がいる。
帰って、テレビ(インターネット対応)のリモコンのエージェントボタンを押すと、あらかじめ登録していた検索代理人(住宅以外にも中古自動車、旅行などリクルートで雑誌にしているものはなんでもできそう)が、欲しい情報を心地よい音楽や音声解説つきで垂れ流してくれる。
これなら着替えながら、食べながらでできる。
その上で引っかかったらボタンで止めてじっくり見れば良い。
このぐらい手軽にならないと、多くの人が使えるというわけにはいかないのでは?
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久米様
IBMのデジタルエージェントの話おもしろいですね。実はこれと似たサービスが
すでにインターネット上であります。
リクルートのサーバに「ふぉれんと」という賃貸住宅の雑誌のホームページがあり
ここで物件の検索ができます。さらにその時検索した条件を登録すると、毎週メール
で「あなたのご希望の物件が?件ありました。詳細は市橋様専用ホームページをご覧
ください」というE-mailが来て、自分専用のホームページを見るとその物件の詳細が
見れるという仕組みです。私も部屋を探していたので登録し利用しましたが、一度
物件を探して登録しておけば、毎回検索する必要がなく、受け身でいられるというの
は、使い易いです。
ふぉれんとのURLはhttp://www.recruit.co.jp/FR/です。一度ご覧ください。
----------------久米さんのメールからの引用終わり-----------------------
このようなサービスをする場合、メールにも目を引く仕組みをいれられるといいですね。画像やホームページへのリンクなど。
前田 慎一(KFD00622@niftyserve.or.jp)
